過去の活動紹介
※毎月の勉強会以外にも各種イベントを開催

中医オープン講座

中医オープン講座とは…
毎年、春に開催する三旗塾最大のイベントである。
講座と交流会の二本立てから成る。
自分たちの小さな殻に新鮮な風を吹き込むために始めたものであるが、参加者をオープンにしたことで新しい仲間との出会いの場となり、交流会はさながら流派の垣根を超え和気藹々なものとなる。
講師は多彩で臨床家を始め、教育者、研究者などにご登場頂いた。
著名な先生、影の実力者で、ご自身の確たる意見を持つお方に依頼する。
講座はもちろん交流会を含め、人様の話から『何を感じるか』を体験していただければ主催者として有難い。


これまでの講座

第20回講座 2023年3月19日(日)

※オンラインでの開催

●講師 陣内秀喜先生
演題 『新型コロナウイルス感染症に対する弁証論治』

●講師 賀偉先生
演題 『鍼灸治療家として必要なこと』


第19回講座 2022年3月20日(日)

※オンラインでの開催

●講師 松木宣嘉先生
演題 『腹診の中の経穴反応』

●講師 保坂明弘先生
演題 『経産婦が逆子になる理由』


第18回講座 2021年3月21日(日)

※オンラインでの開催

●講師 井ノ上匠先生
演題 『中国における鍼灸の弁証論治の歴史』

●講師 金子朝彦先生
演題 『定位が子宮にある18穴の使い方』


第17回講座 2019年3月17日(日)

会場:ホテル プリンスガーデン (JR目黒駅 徒歩4分)
●講師 若林理砂先生
演題『メディアと東洋医学の可能性を探る』




●講師 藤本新風先生
演題『北辰会の鍼術』





第16回講座 2018年3月18日(日)

会場:ホテル プリンスガーデン (JR目黒駅 徒歩4分)
講師 正木民子 先生
演題 『バストアップと女性の心身の繋がりについて』




講師 日色雄一 先生
演題 『鍼灸、気功、手技療法、三者の関係性について』






第15回講座 2017年3月19日(日)

会場:ホテル プリンスガーデン (JR目黒駅 徒歩4分)
講師 西岡由記 先生
演題 『傷寒論から解く難経・脈診』




講師 伊藤弘隆 先生
演題 『身体が及ぼす脳への影響とトラウマ治療』


【第15回講座の模様】
西岡先生には難経の素晴らしさを語って頂いた。
譜系としては積聚.小林先生の系統であろうか。
西岡先生ご自身が難経を語るとき、とても楽しそうなのが印象的である。
それも傷寒論と絡めてという無理難題にもニコニコ、頭が下がる。

伊藤先生は長野式の講師でありながはら、トラウマをどう外していくかを研究なされている。
その一端をご披露頂いた。

お二人の共通項はひとつの流派を修めながら、ご自身のテーマを持ち、深く研鑽されている点である。
どこかの研究会に属しているだけで上手くなるわけではない。
研究テーマを持ち、それを切り開いてこそ師とは別の道が開ける。
(金子朝彦)



第14回講座 2016年3月20日(日)

●講師 寄金丈嗣 先生
演題 『鍼灸師の術として 散鍼から巨鍼まで』

●講師 西村史朋 先生
演題 『産婦人科漢方の実践から』
 





【第14回講座の模様】
ご本人の承知の枠外であるが、私の中に鬼才と位置づける御仁がいる。

おひとりは六然社の寄金先生。
鍼灸を斜めから真剣に問う姿勢には心を揺さぶられる。
経絡の存在を何故簡単に受け入れるのか?を問われた参加者は目が点になる。

もうおひとりは婦人科医の西村先生。
京大出の秀才でありながら、武骨に生きる姿が人の心を温かくする。
ポッケに鍼と灸を忍び込ませる思考ではエリート集団では生きにくいだろう。
体動への視点に優れ、深く人について模索されている。

今回の共通テーマは常識への軽い追従への戒めであった。
(金子朝彦)



過去のオープン講座講師のご紹介

第13回講座(2015年)
●宮川浩也先生
「経脈説の新旧」
●足立繁久先生
「気口九道脈診を使った経脈の治療」

第12回講座(2014年)
●邱紅梅先生
「着床力UPを意識した婦人科弁証」
●若杉寛先生
「整形疾患の中医弁証~実技編~」

第11回講座(2013年)
●石原克己先生
「病の本質と九鍼の理論・実技」

第10回講座(2012年)
●横山浩之先生/春日井真理先生

第9回講座(2011年)
~東日本大震災の影響で中止~

第8回講座(2010年)
●邱紅梅先生/伊藤和真先生

第7回講座(2009年)
●戸田一成先生/西田皓一先生

第6回講座(2008年)
●梁永宣先生/金子朝彦先生

第5回講座(2007年)
●齋藤隆裕先生/鎌田剛先生

第4回講座(2006年)
●藤井正道先生/北川毅先生

第3回講座(2005年)
●清水慎司先生/山内浩先生

第2回講座(2004年)
●平間信彦先生/李昇昊先生

第1回講座(2003年)
●乃一洋美先生/飯川毅先生




フィリピン(バルナバ)における活動

三旗塾ではフィリピンバルナバにおける冨田江利子さんの活動に共感し、何とかお手伝いができないものかと2014年〜2016年までに10名ほどの治療家を現地に派遣しました

自分達の力のなさを感じ、現在は休止状態です。

ただ、支援活動は続けていく所存です。
募金活動の一環として不定期ながら冨田さんによる講演会を企画したいと考えています。

なお、
冨田江利子さんの活動はこちらからもご覧いただけます。
NPO法人NEKKO
(フィリピンの貧しい人のためのクリニック運営とWISH HOUSEの運営事業を推進しているNPO法人)



冨田さんを囲む会の模様

2015年6月28日 横浜記念会館にて








●三旗塾によるフィリピン現地での活動報告


『鍼灸OSAKA』(121号)
「フィリピン・スービック地区での鍼灸治療3日間」
金子 朝彦・近江 國宏

こちらで冨田さんの所での活動報告を書いています。
三旗塾の現地フィリピンでの活動に関しては、ぜひ本号をご一読ください




論文

2023年

『中医臨床』Vol44. No.3 通巻174号
石田裕美 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その55」
「更年期障害」を考える/現代の更年期障害の主体は心腎不交よりも肝腎陰虚



『中医臨床』Vol44. No.2 通巻173号
盧嘉林 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その54」
「舌苔」を考える/痰飲=膩苔?



『中医臨床』Vol44. No.1 通巻172号
北上貴史 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その53」
「胃や胃の気」を再考する/胃は六腑だが五臓並みの扱いを受けていると思われる案件



2022年

『中医臨床』Vol43. No.4 通巻171号
大石知絵子 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その52」
「奇恒の腑としての女子胞」を再考する/女子胞と現代医学としての子宮や卵巣との比較



『中医臨床』Vol43. No.3 通巻170号
三旗塾 臓腑検討委員会 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その51」
「眩暈と耳症状」を検証する



『中医臨床』Vol43. No.2 通巻169号
矢野恭一郎 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その50」
「経穴反応」を検証する/病理と経穴の反応について



『中医臨床』Vol43. No.1 通巻168号
盧 嘉林 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その49」
「肝と胆」を検証する/肝と胆に違いはあるのか ~経穴の歴史的主治からの比較~



2021年

『中医臨床』Vol42. No.4 通巻167号
・北上貴史
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その48」
「痹証」を検証する/痹証再考



『中医臨床』Vol42. No.3 通巻166号
・大石知絵子
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その47」
胞宮と奇経八脈の関係について



『中医臨床』Vol42. No.2 通巻165号
・大石知絵子
特集/安神法
安神法を用いた鍼灸の症例
三旗塾 臓腑検討委員会 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その46」
五臓の陰虚と五心煩熱の関係



『中医臨床』Vol42. No.1 通巻164号
近江國宏 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その45」
失眠穴と不眠症



2020年

『中医臨床』Vol41. No.4 通巻163号
盧 嘉林 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その44」
脾胃の差異を考える



『中医臨床』Vol41. No.3 通巻162号
北上貴史 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その43」
衛気が流れる深さ・部位とその治療



『鍼灸OSAKA』137号
大石知絵子・金子朝彦 
「プロフェッションへの道 鍼灸レクチャー7 置鍼の3W1H」
中医学治療における置鍼術



『医道の日本』2020年6月号
三旗塾と仲間たち(金子朝彦)
「ツボの選び方」を深める



『中医臨床』Vol41. No.2 通巻161号
金本貴行 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その42」
易感冒は衛気虚だけではない



『中医臨床』Vol41. No.1 通巻160号
大石知絵子 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その41」
置鍼術における時間の根拠



『医道の日本』2020年1月号
北上貴史・金子朝彦
「ツボの選び方」症例と課題



『中医臨床』Vol40. No.4 通巻159号
井田剛人 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その40」
夢への影響と睡眠時の特徴について



2019年

『中医臨床』Vol40. No.3 通巻158号
近江國宏 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その39」
類似性を持った証をどのように見極めていくか



『中医臨床』Vol40. No.2 通巻157号
蘆嘉林 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その38」
変幻自在の風



『中医臨床』Vol40. No.1 通巻156号
内山実 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その37」
アルツハイマー型認知症患者の頻尿から,仮説の重要性を考える



『中医臨床』Vol39. No.4 通巻155号
金子朝彦 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その36」
「清」という文字からみる穴性のあいまいさ



2018年

『中医臨床』Vol39. No.3 通巻154号
北上貴史 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その35」
舌下静脈怒脹は血瘀証の十分条件だが,血瘀証は舌下静脈怒脹の必要条件ではない



『中医臨床』Vol39. No.2 通巻153号
大石知絵子 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その34」
正経だけではもの足りない~絡穴を中心に~



『中医臨床』Vol39. No.1 通巻152号
大石知絵子 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その33」
カゼの初期でも浮かないときもある



『中医臨床』Vol38. No.4 通巻151号
金子朝彦 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その32」
「逆子の至陰」だけではつまらない




2017年

『中医臨床』Vol38. No.3 通巻150号
近江國宏 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その31」
安胎に活血は必要か~血瘀由来の習慣性流産の予防を考える~



『中医臨床』Vol38. No.2 通巻149号
金本貴行 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮/その30」
歯痕舌に潜む裏の顔



『中医臨床』Vol38. No.1 通巻148号
金子朝彦・高士将典・李昇昊ら 
「穴性論を振り返って(後編)」
高士将典 
『鍼灸配穴法講座 第7回 痰飲の配穴とその運用』
内山実
『仮免鍼灸臨床からの脱皮 その29 「更年期障害=腎証」を検証する』



週刊『あはきワールド』 500号/501号
金子朝彦
「不妊症はこう治す!(その1)」
「不妊症はこう治す!(その2)」



●『医道の日本』1月号 
・金子朝彦 『2017年 新年の言葉』
・高士将典 『2017年 新年の言葉』




2016年

『中医臨床』Vol37. No.4 通巻147号
金子朝彦・高士将典・李昇昊ら 
「穴性論を振り返って(前編)」
高士将典 
「鍼灸配穴法講座 第6回 津液不足・陰虚の配穴とその運用」
北上貴史 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮 その28 脾気虚と胃気虚」



●『中医臨床』Vol37. No.3 通巻146号
金子朝彦・高士将典・李昇昊ら 
「穴性論 いま穴性を問う 第19穴 風池」
高士将典 
「鍼灸配穴法講座 第5回 血瘀証の配穴とその運用」
大石知絵子 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮 その27 奇経の応用―正経だけではもの足りない」



●『中医臨床』Vol37. No.2 通巻145号
金子朝彦・高士将典・李昇昊ら 
「穴性論 いま穴性を問う 第18穴 委中」
高士将典 
「鍼灸配穴法講座 第4回 血虚証の配穴とその運用」
三旗塾臓腑経絡研究委員会 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮 その26 肝脾不和は下痢だけか」



●『中医臨床』Vol.37-No.1 通巻144号
金子朝彦・高士将典・李昇昊ら 
「穴性論 いま穴性を問う 第17穴 大椎」
高士将典 
「鍼灸配穴法講座 第3回 気滞証の配穴とその運用」
近江國広 
「仮免鍼灸臨床からの脱皮 その25 内腑に分布する衛気を考察する」



●『医道の日本』1月号 
・金子朝彦 『2016年 新年の言葉』
・高士将典 『2016年 新年の言葉』



●『漢方の臨床』 63巻8号
高士将典 他 『東海鍼灸医案 打撲痛(2)』

●『漢方の臨床』 63巻6号
高士将典 他 『東海鍼灸医案 嘔気』

●『漢方の臨床』 63巻2号
高士将典 他 『東海鍼灸医案 上下肢痛』

(写真は見本)


●『The Journal of Kampo, Acupuncture and Integrative Medicine』 11巻4号
Dropped Head Syndrome : Takashi Masanori other

●『The Journal of Kampo, Acupuncture and Integrative Medicine』 11巻3号
Post Herpetic Neural : Takashi Masanori other

●『The Journal of Kampo, Acupuncture and Integrative Medicine』 11巻2号
Chinese Acupuncture and Moxibustion in Japan: Constipation : Takashi Masanori other

●『The Journal of Kampo, Acupuncture and Integrative Medicine』 11巻2号
Japanese Traditional Medicine Text: Palliative Care : Takashi Masanori

●『The Journal of Kampo, Acupuncture and Integrative Medicine』 11巻1号
Traditional Chinese Acupuncture and Moxibustion in Japan : Pain and Numbness of the Low Back and Lower Extremities : Takashi Masanori, Arai Katsuhiko

●『The Tokai Journal of Experimental and Clinical Medicine』 41巻2号
Educational Importance of Acupuncture and Moxibustion: A Survey at the Tokai University School of Medicine Japan : Takashi Masanori other



2015年

●『中医臨床』143号
金子朝彦・高士将典・李昇昊ら 
『穴性論 いま穴性を問う 第16穴 陰陵泉』
高士将典 
『鍼灸配穴法講座 第2回 気虚証の配穴とその運用』
内山実
『仮免鍼灸臨床からの脱皮 その24/イコール暗記の落とし穴(3)~顎関節症の病因病機の変化を考察してみて~』



●『中医臨床』142号
金子朝彦・高士将典・李昇昊ら 
『穴性論 いま穴性を問う 第15穴 太淵』
高士将典 
『鍼灸配穴法講座 第1回 配穴とはなんだろう』
金本貴行 
『仮免鍼灸臨床からの脱皮 その23 血虚による形態異常は現状を反映しないこともある』



●『中医臨床』141号
金子朝彦・高士将典・李昇昊ら 
『穴性論 いま穴性を問う 第14穴 後溪』
北上貴史 
『仮免鍼灸臨床からの脱皮 その22 イコール暗記の落とし穴(2) ~梅核気=半夏厚湯≒痰気鬱結~



●『中医臨床』140号
金子朝彦・高士将典・李昇昊ら 
『穴性論 いま穴性を問う 第13穴 神門』
近江國宏 
『仮免鍼灸臨床からの脱皮 その21 イコール暗記の落とし穴(1) 咳=肺は臨床で使えるか』



●『中医臨床』139号
金子朝彦・高士将典・李昇昊ら 
『穴性論 いま穴性を問う 第12穴 豊隆』
内山実 
『仮免鍼灸臨床からの脱皮 その20 気温差と病位の移行性』



週刊『あはきワールド』 425号/426号
高士将典
『頭痛はこう治す!(その1)』
『頭痛はこう治す!(その2)』



●『医道の日本』1月号 
・金子朝彦 『2015年 新年の言葉』
・高士将典 『2015年 新年の言葉』




●『漢方の臨床』 62巻10号
高士将典 他 『東海鍼灸医案 帯状疱疹後神経痛(3)』

●『漢方の臨床』 62巻7号
高士将典 他 『東海鍼灸医案 非定型顔面痛』

●『漢方の臨床』 62巻4号
高士将典 他 『東海鍼灸医案 腰痛』


●『全日本鍼灸学会雑誌』 65巻1号
高士将典 他 『「怒り」・「抑うつ」と五蔵の症状との関係』



2014年以前の掲載雑誌情報

以前の情報はこちらをご覧ください




書籍

金子朝彦

『問診のすすめ』 (東洋学術出版社)
(2014年)



『中医鍼灸、そこが知りたい』 (東洋学術出版社)
(2011年)




李 昇昊

『十四経穴性発揮(第二版)』 (東医針法研究会・編)



『中医・東医・漢方医学辞典』 (たにぐち書店)





合同合宿

※合同合宿とは…三旗塾グループ(各種勉強会やメール会員)の交流と親睦、そして普段はできない勉強のために行う宿泊型の行事です。

2018年 香港合宿

【日程】
2018年2月11~14日(3泊4日)

【体験談】(文:金本 貴行)

三旗塾に入塾以来、2006年に北京研修、2010年は韓国研修、そして今年は香港研修に参加させていただいた。
私にとって初の香港の地。
直前まで何も準備していなかったのはお約束である。

この研修では総勢16名が参加。
仕事などの関係上、半数が2泊3日、残りが3泊4日というスケジュール。
航空券やホテルの手配に尽力くださった近江國弘先生にはただ頭が下がるばかりである。
近江先生ありがとうございました。

この研修は香港浸会大学に勤務されている戴昭宇先生のご尽力のもとに実現した貴重な研修である
戴先生は4年前まで東京の有明国際医療大学にて教鞭をとっていらっしゃった。

●1日目
初日は戴先生が予めご準備して下さった食事会に参加すべく18時にホテルで待ち合わせ・・・が、飛行機が予定より1時間近く遅れ、加えて空港からホテルまで公共の交通機関で向かわなければならず大慌て。
バスやタクシーを乗り継いでホテルに向かうも結局待ち合わせの時間に30分ほど遅れてしまったが、そんな私たちを快く笑顔で迎えてくださった戴先生のご配慮に一同安堵の表情
この場をお借りして改めて心よりお礼申し上げます。



●2日目
2日目は早速今回の研修のメインディッシュ、浸会大学の診療施設で鍼灸治療の見学である
浸会大学は大学内だけでなく、香港全土に複数の診療施設を所有している。
今回は参加者が4班に分かれてそれぞれの診療施設で見学を行った。

私が見学したのは香港島にある診療所。
オフィスビルの上層階にフロアがあり、診察室は天井から床までガラス張りの窓。
香港の高層ビル群や街並みが一望できるという、なんとも贅沢な部屋である。
春節直前ということもあり当初は患者数が少ないと見込まれていたのだが、幸いにも私が見学させていただいた診療所は診療開始10時から13時まで患者さんが途絶えることなく来院してくださった。
10名強だったと思う。

この日、私たちに診察・治療を見学させてくださったのは彭増福先生。
彭先生は中国国内ではまだ実践している人が少ない「トリガーポイント鍼治療」を積極的に行っていらっしゃるかたで、近年は中国国内だけでなくアメリカなど海外においてもトリガーポイント治療に関するご講演をされているそうだ。
実際、彭先生の患者さんの多くは運動器疾患による痛みや可動域制限を主訴としており、それに対して関連するトリガーポイントを触知しそこへ刺鍼するという治療が主なものであった
見晴らしのいい診察室で問診と舌診・脈診を行った後、患者さんと共に治療室へ移動し施術するという流れ。
治療室にはベッドが4台設置してあり、この日はそのうち3台が常に稼働状態。
治療室には彭先生ともうひとり、浸会大学を卒業したばかりの女性の先生が彭先生の治療の補助にあたっていらっしゃった。

香港では鍼灸や湯液の治療はすべて実費であり、鍼灸治療は日本円にして1回約6000円~7500円くらい
香港の物価、診療所の立地などを考えると妥当な線であろう。
彭先生は中国国内では医師であるが、香港においてはその資格は効力を発揮しない
つまり香港の医師のように西洋医学の検査や診断はできないのである。
そのためカルテの記載においては西洋医学的な診断名を記載することはできず、中医学的な用語に留めておかなければならないとおっしゃっていた。
 

●3日目
この日は2泊3日のメンバーが帰国する日。
私は近江先生たちと行動を共にしようとホテルのロビーに集合したのだが、突如胃のむかつきと下痢に襲われたためやむなく1人ホテルで休むことに。
前日の夜に食べた皮蛋に中ったのだろうか。
日本から勝湿顆粒を持参していたのが不幸中の幸い。
そのおかげで午前中に胃のムカつきと下痢も落ち着いてくれたので単独で外出した。
目的は幼少期からの憧れの人に逢うために。
そう、李小龍、ブルースリーである。
彼は1973年に亡くなっているのでもちろん本人に逢うことなどはできないのであるが、香港には彼の銅像があり観光地の1つとなっている。
以前は海岸のすぐそばの広場に設置されていたのだが、そこは現在大規模な工事が行われているためその銅像は近くの公園内に移動されていた。
銅像と同じポーズで写真を撮りたかったが、スマホの自撮りでは不可能だし近くの人に撮影をお願いする勇気もなく無難に2ショットを収めてきたのが今でも心残りである(いつかリベンジしたい)。


●4日目
4日目、いよいよ帰宅の日。
午前中はホテルから徒歩5分くらいのところにある市場へお土産を買いに足を運ぶ。
さすが春節前、市場には美味しそうな肉塊や活きのいい魚、新鮮な野菜などが溢れんばかりに店先に並べられていた。
肉屋の店主にカットのオーダーを細かく出す主婦とそれに応じる店主のやり取りなど、それだけを見ていても飽きないものだ。
みんなとにかく声がでかい。
それだけでも香港の人たちの身体に漲るパワーを感じ取れる。
日本人がいかに気虚体質であるか理解できた。
ここでは乾物類をお土産に購入。
そして12時頃にホテル近くのバス停から空港行のバスに乗り、1時間ほどかけて空港に到着。
お土産を買いこみ無事帰国し、3泊4日の香港研修を無事終えることができた。




2017年 伊香保合宿

【日程】
2017年10月8~9日(1泊2日)

【体験談】(文:申 栄愛)

10月8日、9日に開催された三旗塾大和クラスと前橋支部(関西からも数名)の合同合宿に参加しました。



今回の合宿では、育英メディカル専門学校にて3つの講義が行われました。

まずは大和クラスの金本貴行先生による『黄斑変性の弁証論治と鍼灸治療』


眼疾患では比較的珍しい黄斑部変性の説明、黄斑と五臓の関係、中医学に基づいた詳細な弁証論治、配穴について述べられました。
黄斑変性の治療には、高額な上、直接目に刺すことで心理的負担の大きい眼内注射が行われるそうですが、金本先生の治療により変性部がほぼ治癒される素晴らしい結果が得られ、鍼灸治療でも十分対応可能であることが示されました。


次の講義は生殖補助医療培養士としてご活躍されている、前橋支部・関根敏弘先生の『あなたの知らない体外受精の世界』でした。


顕微受精の精子は、形と運動性で"なんとなく"選んでいる(質は分からない)という驚きの言葉や、顕微鏡はメーカーにより見え方が全く違い古い機種が良い場合もある、改造も行うといった高度生殖医療の現場に携わる先生ならではの興味深いお話を拝聴できました。
最初の卵の段階の質が大切とのことで、鍼灸師が不妊治療を行う際、卵子の質をどう高めていくか、考えさせられました。


最後は塾長 金子朝彦先生の講義『臨床頭を鍛えよう』




治療頭の最大要素は柔軟な思考であり、それは中庸(真ん中に持ってくる)、真逆(常識を疑う)、快楽(楽しむ)から成り立つなど、資料に書かれたどれもが奥の深い臨床理論でした。
補瀉は循環(響き)の違いにあるとし、足三里への響きの操作の実技を皆で行いました。
足三里の凹み方により胃陰虚や脾虚湿盛の判別をする細部の考察がとても面白く、臨床で確かめたくなりました。


講義が終わり、
伊香保グランドホテルに移動し、刺激された頭を食事と温泉で癒した後の懇親会では京都在住の西村史朋先生の治療が自然発生的に始まりました
金剛杵、(ちょっと痛い)手技、そしてパルスまで駆使したオリジナルの治療を10名ほど受けさせて頂きました。
西村先生、ありがとうございました!


翌日は伊香保のシンボル・石段街を散策し伊香保神社でお参り、その後大木と大きな岩が連なる自然に囲まれた榛名神社で英気を養い、昼食は日本三大に数えられる、水沢うどんに舌鼓を打ち、盛り沢山の内容の一泊二日の合宿はお開きとなりました。

送迎や企画を引き受けて歓待して下さった北上貴史先生をはじめ前橋支部の皆様、本当にありがとうございました

このような有意義な合宿に参加出来たのも、常に人を大切にし感謝を忘れない塾長と、その思いに応えて尽力された方々の思いがあってこそであり、人との繋がりや、仲間について考える貴重な機会となりました。
塾長及び塾生の皆様に改めて感謝申し上げます。



2015年 金沢合宿

【日程】
2015年7月19~20日(1泊2日)
1日目午後から夕方まで、金沢勤労者会館にて講義
その後は、親睦・交流を兼ねて観光や会食。









【金沢合宿の模様】
大和勉強会、大阪倶楽部、前橋倶楽部の合同合宿を金沢で行う。
20数名の参加者があり、感動すら覚えるであろう食卓を用意した。
一応金子がいままでの臨床から感じたことをしゃべったが、頂いた講師料は全てノドグロに化けた。
町家を貸し切った思い出の大会であった。
(金子朝彦)



2014年 台湾合宿

【日程】
≪1日目≫
・永康街(志遠書局)にて中医書を買い付け
熊偉程先生の杏禾中醫診所を見学
・台湾中医師会の先生方と伝統料理で会食しながら交流会
≪2日目≫
・故宮博物館を見学
陳暁鈎先生の悅展中醫診所を見学
≪3日目≫
・迪化街に出向き、生薬の買い物など自由行動









【台湾合宿の模様】
世界は広い。
北京、ソウルに続き今回は台北であった。
知人の陳先生、熊先生の診療所を訪ねた。台湾はほぼ大陸と同じ医療システムを採用するも開業中医師の割合が多い。
勤務医と少し異なる患者さんへの対応があり勉強になる。
また台湾ならでは、現代中医学以前の伝統医学の影も垣間見る。
新しい発見が随所にあり、楽しい合宿であった。
(金子朝彦)




お問い合わせがあればお気軽に