前橋倶楽部の受講生の声

飯島めぐみ さん

前橋倶楽部に所属

専門学校で鍼灸を学ぶ上でふれてはいますが、ベースとなる中医学をもっと深く学びたいと思ったときに、言語や用語がネックになりなかなか進まないのではと不安になりました。

恩師である北上先生が前橋倶楽部を主催しており、専門学校在学中から三旗塾に参加しています。

一人では挫折してしまうであろう、中医書を読み、仲間と解釈し、穴性について深堀をしていく時間は、毎回新しい発見と刺激を与えてくれます

まだまだ未熟ですが、ここで学んだことを臨床に活かし、悩み、仲間に相談しながら今後も精進していきたいと思います。

片野弥生さん 30代 女性 鍼灸学生3年生

前橋倶楽部に所属

私はトロント(カナダ)で10年程マッサージセラピストをしていました。
トロントは中国出身の方や中国系カナディアンの方も多いという土地柄からか中国に親近感があったのと中華料理が好きという浅はかな理由で、中医学というものがどのような流派なのかさえわからずに見学会へ参加させて頂いたのが始まりでした。

その際、金子先生に鍼を打って頂きました。
「どう感じるか」と聞かれ、どう感じるかさえ自分の言葉で表せず、歯がゆく、恥ずかしかったのを覚えています。

ですが、その後マッサージの施術をしている時に、鍼を打って頂いた右手が軽いというか、クリアになった感じがした事、そして「今日は何か違うね」と何人ものお客様に言われ、とても驚きました。

元々は「自分の目で見たものしか信じない」という西洋医学に傾倒していた私でしたが、「原因を探り、証をたてて、穴性をあてていく」というような中医学の方法は、論理的で、シャーロックホームズの謎解きのようでとてもおもしろく、どんどん引き込まれていきました

他の様々な流派も、まだ自分がその理解に達していないだけであって、奥が深くおもしろいのだと思いますが、中医学は「オーダーメイド医学」としての魅力や応用のしやすさが、学び始めたばかりの私にも感じることができました。

また、まだ学生で右も左もわからない私が、わからないながらも、中医学のおもしろさを見出せたのは、前橋倶楽部リーダーの北上先生のおかげです

先生は、難しい文献でも実際の臨床事例を挙げてわかりやすくておもしろい説明をしてくださり、どんな質問やささいな疑問にも一つ一つ丁寧に向き合ってくださいます
本当に感謝しています。

北上先生のお人柄で前橋クラブはいつも和気あいあいと和やかな雰囲気です

「場違いなのでは」とドキドキして入門しましたが、先輩方皆さんとても優しく色々と教えて頂き、勉強させて頂いております。
先生や先輩方にとっては当たり前のことなのでしょうが、私自身は毎回様々な気づきを頂き、ルンルンと帰路についています。

また、穴性の研究も大変おもしろく、三旗塾で学んだものをすぐに試しています。
その結果を報告し合える仲間がいるというのはとても有難く、心強いなぁと感じています。

タイでの古式マッサージ講師やスリランカでのアーユルヴェーダドクターへの弟子入り等の経験から東洋医学の不思議なパワーを感じ、日本に帰国して鍼灸を学び始めましたが、一般の方々への浸透度の違いや温度差を感じることが多いのも事実です。

患者さんにも中医学を使って説明をするとわかりやすいようで、興味をもって頂けることが多いので、もっと勉強して、中医学を通して、東洋医学が自然なものとして多くの人の生活の一部に根付いていけるよう注力していきたいです。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。


桑原美由紀さん 30代 女性 鍼灸学生2年生

前橋倶楽部に所属

私は今、鍼灸を学び始めて2年目になります。

そんな私は今から四年ほど前に原因不明のリベド血管炎という病気を患いました。
リベド血管炎とは夏季潰瘍とよばれ、夏に潰瘍が生じやすく、血栓によって皮膚表面に症状がでる病気です。
医者からは「原因不明な病気なので完治は難しいでしょう」と宣告され、血液の流れをよくする薬と坑炎症の塗り薬を処方されただけでした。

私はそのなかでも症状が酷く、季節を問わず潰瘍ができ、眠れないほど痛くなったり、時には外に出るのも億劫でした。
私は、薬を服用し続けることによる体の負担の心配と、一生この痛みと付き合いながら生きていかなくてはならないのかという絶望感に陥り、いつしか心をも病んでしまいました。

そんな闘病生活が2年ほど続いたある日、主人の兄の紹介で、ある治療院に通院し、針治療を受けました。
治療を続けていくうちに、潰瘍の症状が緩和され、赤黒かった足先の色も本来の肌の色に近づき、目に見える体の変化を感じるようになりました。

そして治療を始めてから1年後、薬を全く服用しなくなり潰瘍がふえることが少なくなりました。
気持ちも明るくなり、健康でいられることの喜びを実感しました。

私はこれをきっかけに鍼治療の威力に魅了され、鍼灸師になろうと決めました。

現在、学校で東洋医学と西洋医学を学んでいくうちに自分はどのような鍼灸師になりたいのだろうと考えるようになり、まずは色々な鍼灸治療を受けてみようと思いました。
いくつかの治療院に行く中で私が大変興味をもったのが、中医学理論に基づく治療を行っている北上先生の治療でした。
中医学は主に弁証論治と穴性を考慮するもので、痛みの原因をその部位だけで考えず、全体のバランスの乱れという視点から捉え、痛みを起こしている根本の体質を四診により総合的に分析し、証を立てて治療方針を決めて選穴していくという考えでした。

北上先生の治療を受けながらお話を伺い、中医学の弁証論治という視点から自分の体の不調を分析したときに、納得することばかりで、この時はじめて自分の体質に気付き、体を深く知ることができました
北上先生からみた私の病症は、瘀血が一番強く、それを主とした治療からはじまりました。

治療内容は毎回同じてはなく、その時の体調に合わせた弁証における治療をしていただいています。
自分が患者になることにより、治療後の自分の体の変化など得られる知識も多く、北上先生の治療がとても参考になっております

中医学の魅力は、病をひとつの要因としてではなく、多方面の視点から捉えることによって、治療の幅が広がることだと私は思います。
また、漢方、薬膳、養生を通して体を変える自然療法もとても興味深いです。
近年西洋医学では完治しにくい現代病が増えてきているなか、中医学への期待が高まってきています。

現在、私のリベド血管炎の症状は落ち着いてはいますがまだ完治したと言える状態ではありません。
しかし、この中医学に基づいた鍼灸治療を通して持病の完治を期待しています。

その為にも、奥深い中医学の知識や経験をたくさん積み、病気で苦しむ人達を1人でも多く笑顔にしてあげられたらいいなと思います



三旗塾・前橋倶楽部のご案内

開催日 : 月1回 日曜日 9時~12時
会場 : 育英メディカル専門学校
(102号)

●クラスでは主にどのようなことをしていますか?
中医鍼灸は「弁証論治」と「穴性学」を基にした方法とされています。
「弁証論治」を実践するためには、各弁証の症候概念の把握が必要で、患者さん達の放つ生の言葉を、中医用語に変換し、症候概念に適合するかどうかの判断をしなければなりません。
前橋倶楽部では中医書の翻訳を通じて、症候概念を繰り返し復習し、実際の臨床に臨めることが目標です。
「穴性学」についても、現代中医学で定義された穴性を確認しながら、各回2~4穴ずつ歴代文献の主治症などの記載と照らして、常用される経穴の穴性を再度考察することを課題としています。

●講師紹介


北上 貴史 先生
1980年大阪府生まれ。
小学校~高校までを千葉県にて過ごす。
高校卒業後、仙台市の赤門鍼灸柔整専門学校にて、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師の資格を取得。
2002年すみれ堂治療院を開業。
2010年教員養成科を卒業。
治療院を移転、育英メディカル専門学校講師を兼務。

●勉強会の参加は随時募集しています
学生も鍼灸師も参加できます。
育英メディカル専門学校卒業生以外でも大丈夫です。
下記のメールアドレスに、前橋倶楽部に参加希望の旨と「お名前」「メールアドレス」を送信ください。

●費用
1年間 10,000円
(三旗塾メール会員会費含む)

●ご連絡先
kitajoh@gunei.ac.jp (担当:北上まで)



お問い合わせがあればお気軽に